この製品は、マイクロソフト・フライトシミュレータ2002 (以下FS2002)、マイクロソフト・フライトシミュレータ2004 (以下FS2004) で使用するための追加シーナリーです。
ご案内
マイクロソフト・フライトシミュレータ上の世界では、シーナリーの基準位置や大きさが正確でなく、実際の使用やオブジェクト製作の際にいろいろ問題がありました。（詳しい経緯につきましてはこちらをご参照ください。）そこで、地図そのものをシーナリーにして基準位置を出せばいいのではないかと考えました。
具体的には国土地理院の数値地図200000（地図画像）日本Ⅰ・II・III を原図として日本全国をカバーします。「地図」シーナリーですので普通のシーナリーとはかなり用途が異なっています。つまり、飛ぶのが目的ではなく位置確認用になると思います。例えば、
1. SLEWモードで山間部の川の位置などを確認する。
2. SLEWモードで3D地図のような景色を楽しむ。
3. オブジェクト作成時の位置のリファレンスとする。
特に３についてはシーナリー製作をする方の為のものです。例えば、○○県○○郡○○村の村役場のオブジェクトを置こうと思った場合、従来はどこに置いたらよいのか全く見当もつきませんでした。ピンポイントなら緯度・経度から出せばよいですが、周辺道路まで全部作ろうと思ったら大変です。シーナリーの範囲が大きければ大きいほど、シーナリーの位置ずれ問題に遭遇してしまいます。また、デフォルト・シーナリーの地形そのものを改造する場合にも、本シーナリーをリファレンスとして利用可能です。
地図シーナリーには次の欠点もあります。
1. 地図そのものなので、風景は見えない。
2. 日本全国をフル解像度の航空写真シーナリーでカバーしたのと等価でありとても重い。
（作製は4.8m/pixelの解像度で行っています。）
3. 位置の誤差が完全にゼロではない。
２については、たとえ日本全国が完成した暁でも、全部は一度に入れないほうが良いです。目的位置周辺のみにした方が現時点では良いと思われます。
３については、作成時に合わせても、ツールの誤差・地図上の平面と地表の球面のずれの誤差・地図そのものに含まれる誤差などのために誤差が出てしまいます。しかし本シーナリーは位置確認が目的ですので、誤差をごまかすことなくはっきりと表示します。WGS-84の緯度・経度を赤線で明示し、各地点での誤差を確認できるようにしました。具体的な誤差は、約100mになりますが、これは元の地図が 20m/pixel 精度ですので、５ドット分となります。この誤差を経緯度線で確認してから修正して使用されても、または本シーナリーの位置そのものを基準として使用されてもそれは自由ですが、広範囲のシーナリーの場合は後者のほうが現実的と思われます。
実際のシーナリーは、まず北方領土から段階的に製作しました。北方領土はこちらのサイトで無料公開していますので、サンプルとしてご試用ください。日本全国については量が膨大ですのでCD-ROMにて販売いたします。まず北海道を発売しますが、他の地域については今のところ未定です。
フォトギャラリー
北海道各地の風景です。クリックで拡大します。
まずは札幌の上空から真下を見た様子です。FSの仕様によりあまり広い範囲は表示されません。次も真下を見たもので、東大雪湖付近です。山陰の立体感が圧巻です。次の２つは鳥瞰図で、竜神岬と羊蹄山のリアルな様子をご覧ください。
今度は、シーナリーを作る立場になってみましょう。鹿追町の道路や、厚岸の町並みや川を作ろうとしたら、どうやって位置合わせをしますか？この２枚の写真のように、地図シーナリーなら一目瞭然です。さらに、層雲峡や函館・函館空港についても堪能してください。空港は、デフォルトシーナリーでは位置は合っていますが大きめにデフォルメされている場合が多いです。
北海道地図シーナリー ver 1.0
北海道地図シーナリー ver 1.0 は、上記のとおり FS2002・FS2004 で使用することができます。本シーナリーは航空写真シーナリーと同等に重いため、起動まで時間がかかります。さらに、シーナリー・ライブラリで一度にオンにする領域は４箇所程度までにした方が良いです。
| 北海道地図シーナリー ver 1.0 | 内容 CD-ROM 1枚 | ||||
ご購入方法
メールにご購入希望製品と必要事項をご記入してお送りください。その後こちらから送金先（銀行振込となります。）などについての情報をメールにてお送りいたします。ご入金確認後、製品を発送いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
本シーナリーは、国土地理院の承認を得て公開しています。（承認番号 平１５総使、第２６０号）
本製品についてのお問い合わせは、こちら までどうぞ。