この製品は、マイクロソフト・フライトシミュレータ2000 (以下FS2000)、マイクロソフト・フライトシミュレータ2002 (以下FS2002)、マイクロソフト・フライトシミュレータ2004 (以下FS2004) で使用するための追加シーナリーです。
歴史的背景
FS2000からTerrain Meshシーナリーが導入され、数値地図から詳細なシーナリーデータを作成することができるようになりました。日本の風景については、国土地理院の発行した数値地図データを村上卓弥さんの作成されたツールとマイクロソフトから発表されたterrain SDKとを用いて変換することにより、詳細なデータを作成することが可能となりました。
これを受けて、2000年の夏にはこちらのサイトでこれらを使用したシーナリーを作成した実験結果を公開し、さらに、村上さんのツール jterrain を改造して作った jt_auto を公開するとともにこちらのサイトでこの jt_auto を使って作成したシーナリーのスクリーンショットを公開しましたが、当時は動作がとても重いため飛行に耐えるものではなく、静止画観賞用でした。
しかしその後CPUパワーなどの進歩により、このシーナリーが実用になるときがやってきました。 こちらに詳細をまとめました。
Atatan では、この jt_auto を使用して作成したシーナリーを 日本全国Terrainシーナリー詳細版 (ver 1.0) として公開しました。ただ、当時は山岳部の一部で直線状の溝が出たり海岸線付近に穴が開くという現象がありましたがそれは解決不可能でした。
FS2002 と 穴の修正
そして2001年晩秋、FS2002が発売になりました。日本全国Terrainシーナリー詳細版は、FS2002で使用可能であるばかりか、FS2002でこそ真価を発揮します。詳しくはこちらにまとめました。さらに上記の溝や穴の問題を解決しました。(画像比較はこちらからどうぞ。)また、日本全国Terrainシーナリー詳細版 ver 1.0 用の実験用修正パッチを作りました。(宮城県桃生郡雄勝町のみです。こちらからダウンロードできます。)
日本全国Terrainシーナリー詳細版 ver 2.0
この溝や穴を修正したバージョンを、日本全国Terrainシーナリー詳細版 ver 2.0 として発売いたします。本シーナリーは FS2002・FS2004 で真価を発揮しますが、FS2000でも使用することができます。本シーナリー高解像度部分のサンプリングレートは 38m (LOD=10) であり、元の国土地理院のデータ(50mメッシュ)の情報をフルに生かすことができる詳細度となっています。さらに、中解像度(サンプリングレート 76m (LOD=9)) と低解像度(サンプリングレート 153m (LOD=8)) のデータも同梱しています。FS2002では解像度の低いデータほど遠距離からも見えるという特徴がありますので、例えば高解像度と低解像度のデータを両方ともシーナリーライブラリに登録することにより、遠くから見ても近くから見ても良好な状態を得ることができます。
日本全国Terrainシーナリー詳細版 ver 2.0 | 内容 CD-ROM 1枚 | ||||
です。
ご購入方法
メールにご購入希望製品と必要事項をご記入してお送りください。その後こちらから送金先(銀行振込となります。)などについての情報をメールにてお送りいたします。ご入金確認後、製品を発送いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
本シーナリーは、国土地理院の承認を得て公開しています。(承認番号 平13総使、第77号)
有用なツールを開発された村上卓弥さんに、改めて感謝いたします。
本製品についてのお問い合わせは、こちら までどうぞ。