国土地理院の数値地図の高度データには北方領土は含まれていなかったため、これをresampleして作製した、あたたんの日本全国Terrainシーナリー詳細版にも北方領土は含まれていませんでした。国土地理院の数値地図には地図のラスター画像のものがあり、今回は「数値地図200000(地図画像)」の等高線データを手作業で処理してMEMファイルを作成し、それを村上さんの作成されたツールを使用して resample し、北方領土のTerrainシーナリーを作製しました。しかし、特に国後・択捉島は広く、50 m メッシュで作製するとそのデータ量と作業量は膨大となったので、ここでは歯舞諸島の一部を含む色丹島テレイン・シーナリーを公開し、国後・択捉島は別にあたたんから発売することに致しました。
国土地理院の純正のMEMファイルと比較して、こちらの手作業で作ったMEMファイルは次のような欠点があることを予めお断りしておきます。
- 元データの等高線は概ね 100 m 間隔の為、補間処理をしているものの、精度としては 100 m である。
- 補間により高度の解像度は 10 m を得ているが、国土地理院のMEMファイルの 1 m には及ばない。
- 補間を緩くすると段々畑のように段差が目立ち、きつくすると詳細度が損なわれるので、その中点を狙って調整してある。
- 手作業による処理のため、MEMファイルの端部付近は段差や線が認められる個所がある。
また、海岸線がデータとずれて見える個所がありますが、これはFS2002のエンジンが、別のbglファイルから海岸線データを読むように設計されているためで、これは北方領土に限らず全世界共通の現象です。
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