FS2004シーナリー雑感
最終更新日時 2003. 9.13
(不定期に書き換えます。)
FS2004が欧米で発売され、日本でも輸入版が一部で入手できるようになりました。すでにすばらしいレビューがうさこさんのところに上がっています。ここでは全然レビューではなくて単なる雑感ですが、うだうだ書いてみます。
パッケージ
FS2002の時のチープなイメージとは全く逆に、FS2004は金属の缶に入っていて結構かっこいいです。(お菓子の缶のように見えないこともないですが・・・・)CDは4枚組みで、相変わらずの紙ケースですが、FS2002のようにぶつかって傷が付くことはありません。第一印象は○です。
起動
インストールは無事に終わり起動します。ここまでは平和です。デフォルトではフルスクリーン・モードで立ち上がるので、(Alt+Enter)でWindowモードにしたりしてみます。さてと、ここでまた変人モードで、飛ばずにシーナリー・ライブラリーを追加・・・となるのですが、メニューをいじってみても何かおかしいです。
ご覧の通り、Settings のあたりをいじってみても、シーナリー・ライブラリが出ないんですなー これが。どうも、FS2004を起動したときに最初に出る設定画面のSettingsでシーナリー・ライブラリをいじらないとダメみたいです。まあ次の絵を見てください。(小さいのでクリックで拡大してください。)
単なる私の勘違いか、本当にそうなのか知りませんが、もし本当ならば
「シーナリーをうじゃうじゃいじってないで、ちゃんと飛べ。これは”フライト”・シミュレーターなんだぞ!」と怒られてるみたいですな・・・大分昔に書いた
こういうことをしているようじゃダメじゃないかと言われた気分??でしょうか。
ちょっと外れますが、大昔、マイクロソフトとは別のところから独自に開発してSCASMなどによりアド・オンが花開いた時代とは変わり、今ではマイクロソフト自体からお膳立てされたTerrainシーナリーやgmaxオブジェクトにより高性能が実現されています。それは大変結構なことですが、それ以外の選択肢は意図的につぶされているようで何かあまり FREEDOM がある世の中とは思えないですな・・・(またusakoさんのところにLINKさせて頂きますが、
FSUIPCはこういうことになっているみたいです。内容自体はこちらは疎いですが、皆様大変なようです。)
Terrainシーナリー
やはり最初に確認したいのが、Terrainシーナリーの互換性でしょう。例によって jt_auto を用いて作成した日本の Terrainシーナリー
「日本全国Terrainシーナリー詳細版」 をまた入れてみます。これもFS2000の時からですから、随分経ったものです。
富士山
まずはこれをご覧ください。
FS2004
FS2002
ほとんど同じで、FS2000からFS2002に変わったときに比べると、変化はほとんどありません。(FS2000のときの絵は、
こちらからどうぞ。)よく見ると、FS2004になってフォーカスがちょっと甘くなった印象を受けますが、逆に遠景では詳細な山肌までよく表現されています。このあたりはconfigかどこかのパラメータをいじれば変わるのかもしれませんが、本質的には同じという印象です。また、FS2004では、Settings - Display - Hardware - Target frame rate のところでフレーム・レート目標値を設定できます。デフォルトでは20ですが、最低でも10です。・・・ということは、フレームレートが保証されるので飛ぶ際の環境としては最高ですが、例えば SLEWモードで東京から富士山まで移動してから Terrainのもこもこが盛り上がるまでの時間はそんなに速くないです。(というより、こちらのPCがしょぼいのが原因かも・・・何しろまだ Celeron 1100 MHz なもので。。)またまた、
「シーナリー、いじってないでちゃんと飛べ」(俳句みたいですが・・・)と言われてるみたいです。
黒部湖
FS2004
FS2002
どうでしょうか。やはり、「微妙に甘いが遠景は綺麗」というのが総括でしょうか。なお、山の形が微妙に違うのは、FS2002とFS2004で湖の位置が微妙に異なっているからだと思われます。このようなデフォルトシーナリーがバージョンにより微妙に異なるというのは、FS98あたりからよくあった事です。(
このあたりをご参照ください。)
世界中見たわけではありませんが、やはり
Terrainシーナリーは100%互換性ありと言って良いと思います。
MSFSとは何か・・・?
またまた完全なる雑感ですが、まずこれをご覧ください。
京浜島と京浜大橋
ご存知京浜島ですが、周知の通りマイクロソフト・デフォルトシーナリーは、島の形は適当で、都心部分の土地は4倍くらいの面積に拡大されているし、とても不自然で本物とは似ても似つきません。でも、ここで無心にこれをもう一回見てください。明らかに本物より美しいと思いませんか?過密に建てられた住宅や工場・いつも渋滞している一般道路と高速道路・ほとんど緑もなく家と家との間の空間すらなくて日が当たらない環境・・・など現実の東京の全てがありません。しかも海岸はのどかな砂浜で、京浜島ビーチとでも呼びたくなる程の美しさ。そこらじゅうにある空き地や十分広い家と家との間隔、いかにも人口密度の低そうな町並み、ところどころに十分ある緑。もしこういう世界があって、ここに住んだら良い人生が送れそうな予感??
京浜大橋と都心方向へ向かう湾岸道路
これは京浜島から都心方向への道路ですが、ご覧の通り首都高はありません。ガラガラの一般道路が1本。しかも手前のビーチと橋の向こうには道沿いにのどかな木の電柱が・・・こういう道路でも車が溢れない程度の人口密度と人々の生活があるとしたら、現実の東京と比べてどうでしょう。これは明らかに、都市一極集中を脱した後の時代の東京の姿では???この時代には通勤地獄もなく、郊外から都心に通勤するという概念もなく、多分資本主義社会も終焉していることでしょう。
京浜島北端からみた京浜大橋
島の北端の砂浜に座って、のんびり橋を見上げてください。FS2004からすばらしい雲が現れましたが、これはまさに日本の夏空です。寄せる波と綺麗な海と空気と夏の空、都市の機能である橋やピンクのビルはありますが、風景に溶け込んでいるようで、現在の実社会の建築物とは明らかに異なっています。
港区スポーツセンター付近から見たレインボーブリッジ
レインボーブリッジの芝浦ふ頭側はどうでしょうか。倉庫群などはなく、ただ緑の公園?が広がっていて、しかも地形が変わっていて海が右の方にまで広がっています。この田町付近は勿論、東京の他の場所へ行っても、一切の電車が走っていません。これは人口密度が減った為に、非人道的に人間を詰め込む電車という乗り物自体が廃止されたことを意味しています。(地下鉄は残っているのかもしれませんが・・・)
実際のFS上の日付は現在の2003年ですが、これはもしかしたら過去のある時代に別の選択をしていたらあり得たかもしれないパラレル・ワールドなのかもしれません。戦後東京が無茶苦茶に経済最優先で復興されなければ、馬鹿げた都市への人口集中が何らかの政策によって起こらなかったとしたら、日照・きれいな空気や水が尊ばれる社会が存在したとすれば、・・・・・随分「もし」が多いですが、この風景はそれらが実現していたら現実のものになっていたかもしれない、「幻の理想都市 東京」の姿なのかもしれません。
プラネタリウム?
ますますFS2004本来のレビューからはずれまくりますが、FS2002の時の雑感ではプラネタリウム機能について触れました。FS2004ではどうでしょうか。
結果は変わりません。・・・では面白くないのでこういうアドオン・ソフトを入れました。
Norbert Pachnerさんの作成された、
Real Stars V1.0 です。FS2002用ですが、FS2004でもちゃんと動きます。要するに、肉眼で見える星9095個のデータが入っているのです。データの中を開けて、Constellations=0 になってるのを 1 にしてみて下さい。星座の形の線が入ります。写真ではかなり薄いですがFS上ではそこそこです。ただ、残念なことに北斗七星と2・3の星しか線のデータは入っていません。根性のある方は全星座データ制覇に挑戦されてはいかがでしょうか。星座表から星の番号を割り出してそのデータを書けばできると思われます。
あと、FS2004に戻りますが、せっかくのプラネタリウムソフトですから(ちがうんですけど・・・)、次回は星の色や惑星もサポートして欲しいものです。(火星がなかったもので・・・)
・・・というわけで、さらに横道にそれまくりましたが、また後日。
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